ライブドア事件

世の中でライブドアに関心が集まった日本テレビを巡る問題の時、実は私はライ
ブドアの株を持っていました。
ライブドアは日本テレビを買収する資金として、リーマンブラザーズという外資
系の証券会社から500億円という膨大なお金を調達してきました。
どのように調達してきたのかというと、MSCBという手法を使いました。

MSBCは下方修正付き転換社債と呼ばれるもので、簡単にいうと500億円分いつでも新しく株を発行してあげるよ、さらに株価がさがれば下がった値段で株を売ってあげるよ、というものです。つまり、株価が500円の時権利を使って500億円分株に転換したとすると、1億株が手に入ります。しかし株価が100円まで下がった時に転換すると、5億株が手に入ります。リーマンブラザーズとしては株価を下げておいてから転換してしまえば多くの株を手に入れられてお得な訳です。
さらに、あの時社長の堀江隆文氏の持ち株をリーマンブラザーズに貸していたというのです。
これが本当なら、とんでもない話でリーマンブラザーズは借りた株を市場で売る
株価が下がりきったところで転換権利発動
転換して得た株で借りた分を返すと、実質カラ売りと同じことですので膨大な利
益を得ることが出来ます。しかも手元にはいくらかの株が残ります。
事実、株価は下がり続け株主は苦しみました。まあMSCBを発行した株はその後はほぼ例外なく株価は下落の道をたどるのでなんともいえませんが、堀江社長の自己中ぶりが大きくでた事件だったと思います。